道場で練習することは、中国というより日本の習慣として行なわれています。中国では昔から屋外で行なうことが多いです。もちろんそこには礼儀があります。日本の場合、空手など道場に入る時や出る時に、また先生と会うときや別れる時も、正しい礼儀をしなければなりません。嵩山少林寺は武術の源流であり、総本山であります。そして少林寺気功は心身の修練するものであります。ですから当然、私たちも礼儀を示さなければなりません。一般の人々はこの礼儀というものを忘れています。道場に入る場合や先生に会った時も、まず挨拶「おはようございます」など、しっかりした声でしなければなりません。私の知る限り、皆さんはすでに保育園や幼稚園、また小学校で教育されてきたと思います。ただ大人になりますと、それぞれ会社も違いますが習慣も様々ですから、違うかもしれません。しかし「少林寺」の名前がついたら、必ず技術を覚えること同時に、心のレベルも高まることが大事です。それが形となり、礼儀もちゃんとしっかりしなければなりません。現在、少林武術教室は学校の武道場を利用しています。教室が終わる時に、さっさと帰るのではなく、一度玄関のところで待つことが常識です。今はコロナ禍の中で利用させていただいているわけですが、退出前に人数の報告など、私は手続きをして出なければなりません。以前は少林武術教室会員の担当や誰かがこうした手続きをしていました。今は人数が少ないので、皆さんがより集中して修練できるよう、あまり言いませんでした。ただし私が慌しい中、一人で利用書関係の手続きをしていても、どんどん会場から出てしまい、いつの間にか帰ってしまいます。特に先輩方は気をつけて欲しいと思います。後輩に礼儀正しい師範、教育をしてください。
秋からカルチャーセンターで活動する会員(講師)も同様です。正しい礼儀(しぐさ、行動、ふるまい)が、生徒に良い見本となるように心がけなければなりません。心(内面)も、その形として表れる礼儀もしっかりしてください。