武術留学を体験されてたKさまより
沢山の写真もご提供いただきました。
2014年8月16日(土)武術教室体験日記
自由行動2日目の16日は、少林寺武術学校での棍術の体験の日でした。
“少林寺武術は棍から始まった”という説もあるそうなので、以前から「武術学校で体験するなら棍術」と決めており、前日に武術道具屋で買った少林棍を持って、いざ出陣です。
武術学校の体育館に通され、待つことしばし。現れた棍術の指導役は、少林寺武僧の衣装姿の、
見た目16、17歳くらいの武術学校の生徒さんでした。
彼はいきなり少林棍を素早く回して型の披露をして見せ、「こんな風にやってみな」と中国語で指示をしました。この日少林棍を習う私たち4名は皆、少林棍を持つことも初めてなので、「私たちは初心者なので、もっとゆっくりやってほしい」と身振り手振りでなんとか伝え、ある型の一部を各動作ごとに分解して教わったものの、少林棍の回し方自体が結構難しく、指導役の生徒さんのような流れるような動きはそう簡単には出来ませんでした。
そのうち、数多くの生徒さんが体育館の掃除をし始め、武術学校の教官らしき人が現れ、指導役の生徒たちを集めてどこかに消えてしまいました。後で判明したのですが、この日は武術学校の父兄参観日であり、指導役の生徒たちは父兄たちへの演武披露の準備優先のため、私たちの指導は切り上げてしまったようでした。
その後、私たちも父兄参観の演武を見学してよい、との連絡があり、体育館3階の演武場に行くと、これから生徒たちによる演武が始まるところでした。
いやー、武術学校の生徒たちが走るッ!飛ぶッ!蹴るッ!跳ねるッ!のすごいことすごいこと!これって普通ならお金を払って鑑賞する少林功夫ショーをタダで見れてるってことですよね。(笑)
あれっ!あの武僧姿は先ほどの指導役の彼では? そう、父兄参観で演武を披露する選抜された生徒が、私たちのような外部の体験希望者への指導役も任されるのだと納得しました。
半日程度の武術学校体験では、少林棍の回し方も上手くはずもありませんが、気分だけは、映画『少林寺』主演のジェット・リーに近づけたように思いました。