先日、日本では歴史的な高温(41.1度)と、記録したと報じられました。これは誰にとっても重大な問題です。報道でも注意喚起として、外出を控えるとか、冷房で身を守るという方法などが言われています。
しかし、少林寺気功を行う私たちは、どう対処すべきでしょうか?
中医学・漢方の観点から言いますと、人間の病気は、六気に邪気が入り、六淫(暑・寒・風・燥・湿・火)があります。さらに七情(喜・怒・憂・思・悲・恐・驚)、これはストレスなどが原因で落ち込んだり、悲しがったり、悩みや不安などで病気になるということになります。
少林寺気功を練習することにより、身体はどんどん強くし、守ることができます。“守る”というのは、4種類の『気(衛気・栄気・元気・宗気)』を強くすることであります。これらの気が全身に流れていき、体を守ります。特に衛気が強くなれば、病気や邪気を追い出し、病気にかからなくなります。もし病気にかかっていても、回復が早くなります。また栄気は血液の中に、栄養、そして免疫力を高めるエネルギーを巡らせます。
元気は体の大元の気(基本となる気)であり、体を強めたり弱めたりを決める気です。たとえば暑い日に具合が悪く倒れてしまう人もいれば、逆に暑さに平気な人もいます。これにはどんな違いがあるのでしょうか?これはやはり体の“気”の状態によるものでしょう。ですから、暑い場合でも気を高め、暑い状態から避けながらも、気のコントロール、そして気を育てるという根本的なことを重視していかなければなりません。
まだに私の部屋には、冷房も扇風機もなく、使用していません。さらに昼間(暑い中)、外で少林寺気功の練習を絶えず続けています。これは寒くても同じで、決して動揺せず、(もちろん寒ければ体は冷えますし、夏であれば汗もかきますが)体にはなんら影響を与える要因ではありません。
どうぞ皆さんも、外部(身体)を鍛えながら、内面(精神)を強くして、この真夏を乗り越えましょう。7月はもう終わりますが、これから8月が一番暑くなります。夏バテしてしまう前に、しっかり少林寺気功を練習し、整えていきましょう。