昨今、世界中には様々な健康法があります。特に現代の日本人は運動不足のため、多くの人が何かしらの運動法を取り組み、実践しています。この20~30年の間で、いろいろ運動法(運動療法も含めて)が増加して、流行っています。
こうした中、少林寺気功とは(前回の「今日の言葉」で)座禅(瞑想法)により、人間の心(精神)修養を行うことが大事と述べましたが、さらに肉体を鍛練することによって、効果が上がります。少林寺気功は、イメージ、そして呼吸に合わせて動作を行います。この時の動作とは、肉体レベルだけでなく、心も一緒に合わせて動きます。それは体の細部(奥深いところ)まで意識して動かします。ポイントは、リラックスした状態(力を抜いた上)に体の深部から動くようにします。このように練習して鍛えれば、全身に刺激を与え、健康になり、丈夫な体づくり、また能力開発などに非常に効果が表れます。さらにイメージしながら動作をすると、心身統一されます。これこそが己を最高の状態に作り上げます。
特に、少林寺には少林武術があります。これを鍛練すれば、身体能力が最大に上がります。1500年の歴史がある少林寺の少林拳、あるいは少林武術は、中国ではトップレベルの心身改造法とされ、海外(ハリウッドなど)でも大人気であります。その理由は、精神と肉体づくりの最高の方法であるからこそ、であります。
今回は主に肉体面の話になりましたが、少林寺の秘法により、己を変え、高いレベルの身体能力を身につけられるように改造していきます。こうした優れた方法を、すぐ実践できるものとして、当協会で学ぶことができる少林寺気功の中にも取り入れてあります。その中の代表的な動功として、3大動功(鶴功三十六式、虎龍双型養生功、羅漢神功)が挙げられます。それぞれ形と名前が付いているだけでなく、体の動きはその型(ポーズ)になるよう動作しなければなりません。実際に実践を通じてトレーニングして、能力を高めていくわけです。そして習慣になれば、効果があります。さらにイメージと呼吸を理解できるようになりますと、難しい動きも簡単にできるようになるのです。それは自分でも知らないうちにレベルアップされています。これが少林寺気功による肉体改造、鍛錬による元気な体、そして健康増進、自己改造できるという素晴らしい、魅力なのです。
この3大動功は、長く歴史のある少林武術に中から特に優れたものをまとめてあり、それらの型(ポーズ)は、武道のような作用もありますが、体を鍛え、見た目だけの美しさやカッコよさだけにとどまらず、身体の様々な能力の面で発揮させる方法であります。(先に述べました)イメージ、呼吸に合わせて実践すれば、さらにレベルアップされるのです。
これらの訓練法は、年齢、体質などに制限されず、またどんな職業の人でも合う方法です、練習はそれぞれ自分の体に応じて行いますが、(もし、格闘技の世界チャンピオンでも、重い病気で体力がなく立つこともできないような人でも練習は可能であり、)その人の必要なものを指導中に理解し、実践していただきます。安全、且つ気持ちよく行えて、世界で最も贅沢な運動法とも言えるでしょう。
皆さんも、しっかり練習して習慣にできれば、一人ひとりに絶対に役立ちます。その成果が表れましたら、指導している私も大変うれしいです。
是非、一緒に実践していきましょう。