世界の各国(イギリス、アメリカ、ロシア他)では、新型コロナウイルスの感染者がまた増えて大変な状況にあります。現在、日本では落ち着いたようにみえますが、専門家の意見ではまだ油断できないと発言しています。皆さんは、それぞれご自身の生活やお仕事で精一杯と思われます。日常に戻ったように感じますが、個々の諸問題を解決していかなければ、本当の意味で戻ったとは言えません。さらに体力や気力が落ち、精神的に弱くになってしまっている人も多いです。まず内面と外面との調和を図り、心身を強くすることが先決です。

 もし心や身体の問題が出たら、少林寺気功の練習をして強くし、解決させましょう。すべて他のもの、また他人のせいにしてはなりません。決して少林寺気功の練習を怠らず、自己を高めておくことが大事です。むしろ常に高めていれば、自然治癒力や免疫力は強くなり、不安もなくなります。心身を鍛え、訓練(修行)として取り組み、継続せれば、良い習慣となります。

私は日本に渡来した当時、文化、慣習、言葉の違いなどの問題により苦労しました。しかし自己の努力によって、(※修行として)一つひとつを乗り越えていき、解決させてきました。もしこの時、社会環境や人間関係でも周り(自分以外)のせいにしたら、自分の成長につながらず、ストレスを溜めて病気になってしまいます。そして心のバランスが崩れてしまうのです。まわりのせいで、なぜ自分は病気になってしまうのかという思いが、さらにストレスが増えて心が弱くなります。やる気が減り、努力もできません。そのため落ち込んでしまいます。こうした状況が長くなると病気になるのです。

 自分と社会環境や人間関係などの周りとのバランス(調和)をどう理解し、認識するかで変わってしまいますので、とても重要になります。修行して心身を強めた者と逆に心身を弱めて自滅させた者の違いは、こうした努力や訓練して乗り越えたか否かでしょう。自滅(自虐、自殺、犯罪)者は、このバランスを間違えて行動してしまった結果です。バランスが崩れ始めると、否定的、悲観的になり、ネガティブ精神になります。そして生きている価値よりも大きくなってしまいますと、自滅に向かいます。

 自己の視野を狭くしてしまうと、法律や制定なども不平等に感じたり、社会に不満を感じてバランスを崩してしまいます。その結果、犯罪行為(法律違反したり、殺人をしたり・・)

に走ってしまいます。こうしたことは、すべて自分の心の問題です。いつも自分自身に対し、反省をして直していければ(自己の訓練により、乗り越えれば)、心は強くなり、理想の自分になります。