現代は、世界中に数多くの健康法や精神修練法などがあります。それは宗教(仏教、儒教、道教、キリスト教・・)においても、様々な精神修練の方法があります。
私たちの実践している「少林寺気功」は、現代社会において、どのような立場、また役割にあるのでしょうか?
人間の精神にとって、昔から伝統的修練法がされていますが、それらは当時の取り巻く社会環境の中で生まれたものです。仏教、また道教にしても同様であり、インドや中国の農村や田舎、また山の中などの環境を中心として広まったものです。そして僧侶や専門家たちが、他のことは目もくれず、その事だけに集中して修練してきました。
しかし、私たち現代人の生活は変わりました。人々の多くは大都市に集中して暮らしています。誰もが多忙の毎日の生き方で、ぎすぎすした人間関係に、日々プレッシャーを感じて、大変ストレスを抱えています。このように(昔と比べ)変化した生活様式においても、そのまま当時の修練方法で実践しています。たとえば日曜日にお寺で、サラリーマンやOL向け、週一回、座禅会などを開催していますが、多くの人が足を運んで体験しているようです。気が緩めば、警策(棒)で背中を叩かれます。それでは緊張がとれないので、かえって瞑想は難しいでしょう。現代人はストレスをたくさん抱えていますが、わずかな時間で効果が表れるかというと疑問に感じています。また短時間の修練では、雑念をすぐ無くし、自分を正しく導くことは難しいでしょう。各宗教(仏教、儒教、道教)などにおいても、理論的なことは述べず、一般の方には理解することができないのです。
一方、当協会では、時間をかけて各理論も理解して頂き、また体で体験させながら、進めていきます。もちろん、現代人の生活リズムに合わせて、一回で効果が感じられることも重要なことです。自分の趣味、または 最終的目的として宗派や流派も大事ですが、(私たちのものは、)相手のために、その立場や環境を考慮して、必要な方法を選択し、実践していくことが可能なのです。
今回は少し精神面の話となりましたが、当協会では現代人に取り組みやすい方法で、座禅(瞑想)の時に、毎回、新しいイメージをして行う心のトレーニング方法があります。それらは簡単で、すぐ入静状態に入りやすく、楽しく、また面白く実践できるものです。いろいろなタイプの人に合わせられます。集中力の有無、好き嫌いなどが誰にでもあると思いますが、本人にとって、やり易い(集中しやすい)方法が必ず見つかり行うことができるのです。
誰もが日常生活は忙しく、疲れています。また時間が少なく、なかなか実践できないと思っている人でも、ここで覚えていく静功を少しずつ実践して積み重ねていけば、確実にレベルアップしていきます。
当協会で、座禅(瞑想)を実践している皆さんは、毎回楽しみにして学んでいます。(宗教に対し、様々の認識があると思いますが、)こちらの方法は必ず効果があります。どこまでレベルアップできるかは、個人がどれだけ取り組んだかによります。また様々な要素もありますが、基本的には、誰でも練習の幅はありますが、それぞれの積み重ねが結果として表れるのです。そして学んだ1つひとつを生活の一部にして、日常の中で実践していかなければなりません。たとえば寝る前10分間でも良いのです。さらに多くの心の問題を抱えている人達に役立てられたら、とても素晴らしいことであります。