毎回、授業が終わる時、その日のまとめをして、次回の予習を少しします。先日の授業で「新しいポーズを見ると、自分は出来るかなとか、覚えられるかなと不安になったり、消極的な反応をします。しかし、次の授業の時には、自然と出来るようになっています。」と話をしました。さらに続けて言いました。「初めは出来ないと思う、難しいと感じます。でも最後にはだれもが出来るようになります。」と。
これはどういうことかと言いますと、自分を乗り越えることができたということなのです。
元々、身体能力などの面から、自分では無理かなと思ってしまいますが、練習時、自然と出来るようになり、思いを克服して乗り越えていけたことは、一つの事実であり、こういうことが人生の中で、非常に重要なことなのです。肉体としても精神(心)の面にしても、一つ乗り越えて成長できたのです。
毎回、私たちはこうした練習を通じて、その訓練をしているのです。この繰り返しが無意識の中に入ります。もし、あなたの人生に壁が立ちはだかり、それを乗り越えていかなければならない時に、役に立ち、自然とクリアすることができるのです。それは習慣となり、さらにその能力が養成されていくのです。
一般に難しい思われることも、心身の気が統一されるのです。どんな環境においても、あなたの行動の手助けとなることでしょう。
本協会の授業は、まるで人生の模擬試験のようなものです。常に(毎回、授業で)人生の乗り越えるべきことの模擬試験をしているのです。そうすると、どんどん自分の力がつき、簡単にモノゴトを解決したり、順調になっていくのです。これを習慣にさせれば、それは活かされていきますから、もう人生の宝になるのです。
実際にこうしたことは、何も若者だけの話ではありません。特に中高年の皆さんにとっても、だんだん自信というものが薄れ、無くなっていくものであり、むしろ自分は駄目かなと先に大きくふくらんでしまいます。そのため授業の中で毎回、自分を乗り越えるということが必要であり、それはとても重要なことなのです。
人生の希望、将来の夢に向かって、(決して単なる空想的な夢ではなく、)実現できる自信をつけられるのです。そして行動力も付いてくるのです。
是非、少林寺気功の練習は型(ポーズ)ができるようになるといった外面のことだけでなく、内面(精神や心)の強化にもなるように取り組んでいきましょう。