続いて午後のプログラムになります。午前中に引き続き、たくさんの来場者が集まりました。

午後の第一部には、私の講演「現代社会における心体技の最高修行法 少林寺気功法」です。この心体技という言葉は、日本の武道界においても根幹のことであり、皆さんも聞いたことがあるでしょう。その意味の重要性も認識していることと思います。

この心体技について、どのようにトレーニングすれば良いのか?私たちの「少林寺気功」の理論と実技を通じて、ご理解して頂きました。分かりやすく例を挙げながら説明し、あっという間の60分間の講演でした。

その後、ワークショップ(実技の体験教室)を開催しました。会場の広さの都合上、気功教室と武術教室の2つには分けず、私が両方説明しながら行いました。少林寺気功教室では、四段功の第三段と第四段を説明と実技を行いました。続く武術教室では、連還拳の前半部分をより詳しく説明(意味と要領やポイントなど)をしました。来場の皆さんはとても楽しく、そして真剣に実技を行いました。時間的には短かったのですが、充実して満足して頂きました。

さらに後半には「簡単な武術の中にパワーを出す方法」というタイトルで実演(30分間)しました。その実技は少林寺秘法の鞭勁功(べんけいこう)を行いました。来場者の中から、特に力がありそうな2名に協力して頂き、協会指導員(立った状態)の左肩に(2人とも)手を乗せ、同時におもいっきり体重をかけてもらいました。だいたい150㎏位になるのでしょうか。上からグイグイと押しました。しかし、指導員は踏ん張り、耐えることが出来ました。次に私が片手を、指導員の同じ左肩の上に乗せ、一瞬で崩し倒しました。最初に2人が約150㎏の力で行っても倒れなかったのに対して、私が行ったら、すぐ倒れてしまったのです。これが少林寺気功のパワーという証明なのです。続いて、体の大きな人に協力して頂き、両手を前に伸ばし、手のひらを開いてに向け、(指導員の)胸の当たりを一気に押し飛ばすように、と依頼しました。力強く押しましたが、1、2歩後ろに下がる程度でした。今度は私が同じように行いましたが、(鶴功三十六式の中にも同様の動きがありますが、)薬指と小指だけで、相手を飛ばしてしまいました。一気に5メートル位飛ばし、最後は転がっていました。

以上、この2つを実演しました。少林寺気功を練習していけば、皆さんも同じようにパワーが生まれます。それは「訓練すればこそ」なのです。この最後の時間は、皆さんからの質疑に答えました。

午後の最後のプログラム「集団外気調整」を行いました。

毎回、外気を楽しみにしている方もいらっしゃいます。春祭りの残りわずかな時間となりましたから、皆さんに対して、約10分間の外気調整を実践しました。終了後、皆さんにどのように感じたか聞きました。手がピリピリとしたとか、気の流れを感じた、体調が良くなったと感じた方もいました。通常、気を感じない方もいますが、会場全体に送った気は多くの方(会員の方や来場者の方々)に受け止めて、何らかの形で感じとって頂きました。

今回の春祭りは中国文化センターの方々の協力を頂いて開催に至りました。本当にありがとうございました。一人ひとりの演武も素晴らしく大変良かったと思います。参加された皆さん、お疲れ様でございました。

これからも年2回(春、秋)、祭りを開催していきます。そして来年の秋には、気功の最大の祭典「世界大会」を予定しております。既に大会実行委員会を1月から始まっていますが、皆真剣に一生懸命取り組んでいます。皆さんもどうぞ楽しみにしてください。またご意見ご要望がありましたら、大会実行委員会までお話ください。

さらに一緒に盛り上げたい方は、次回(4/7土19時~、4/15日18時30分~)の大会実行委員会にご参加下さい。

どうぞよろしくお願いいたします。