(前々回の「今日の言葉」では、「中医師資格研修」を北京市内の環境汚染で空気が悪い中、会員の皆さんと一緒に実技を受けてきたことをお話いたしましたが、)厳しい環境の中でも、私たちが元々備わっている能力について、特に「気」の力で乗り越えられるのです。

一般的にこのような能力を引き出すということは、現代において、様々な方法が日本でもありますが、一番実践しやすく、そして心身にプラスに働くものとしては「少林寺気功」が最も優れています。

巷には、たくさんの気功と名のつくものがありますから、一度は気功のことを聞いたことがあると思います。しかし、その大半は体操のようにゆっくり動作していくというスタイル(現代の太極拳も同様です)が多いのです。実際に身体を動かしているわけですから、体にとってプラスなことはプラスではあります。

その点、当協会が指導する本当の“少林寺気功”は心身に与える影響というのが、根本の部分から、自己を改造していけるものなのです。

日本中の何十万とある健康法の中で(気功法だけでも何万と指導者がいると思われます)、「少林寺気功」は少林寺1500年の歴史のある中で『禅』と『武』が備わっており、心身を鍛える頂点に立ち、歴史とともに様々な形に(流派として)変化していったものの源流なのです。

この方法をしっかりと深く実践していけば、心と体は思い描く方向に変わっていけるのです。

 

当協会では様々な場所で指導を行っておりますが、場所によっては少林寺気功のさわりの部分(入門的内容)の教室もあります。たとえば、私は老人ホームにボランティアで高齢者の方々に指導を行っています。そこの高齢者は、一人ひとり身体面で異なります。中には車椅子の方もいらっしゃいます。このような方々が参加している場合、深いところまでの指導は難しいでしょう。動作のイメージをしていただくだけでも、なかなか思うようにはいきませんから大変です。また高齢者はあまり運動をしておりませんから、こちらのしてほしい動きについていけない場合もあります。ですから、非常に指導する動きも、とても優しい動作を行い、(平均年齢が90歳くらいですから)一番適した運動を進めていくようにしています。その結果、皆さんは明るく元気になって健康になっていくのです。こうした中には重病の人もいます。また悩みを抱え込んでいたり、心の病の方もいます。さらに身体障がいの方もいらっしゃるのです。しかし、身体機能を取り戻したい、心の病を克服したいと願っているのです。希望を持ち、心身ともに向上させたいと思っているわけですから、同じ「少林寺気功」の方法でも、その人にとって適した指導方法で進めていくのです。

 

中国には、こういう言葉があります。

「豆の種を植えたら、豆の芽が出る。

西瓜の種を植えたら、西瓜の実がなる。」

 

 自分自身がどれくらい努力をして、心と体の力を発揮させることができるか。

それは、その人の意念が心と体の「力」となり、発揮された分が結果として効果が表れ、反映されることを意味しているのです。

 当協会の教室は様々なコースを用意してありますが、ご本人がどこまで努力をするのかということが、とても大事なのです。どのコースであっても、努力して実践していけば、必ずその結果が出ます。少林寺気功でも優しい動作や簡単な運動によって、効果は必ず表れるのです。

 

「少林寺気功」の指導員養成コースがありますが、会員の人は、まず初めに「基本的な練習の条件を理解すること」と、そして「少林寺気功を上達させるためにしなければならないことをしっかり守って実践していくこと」、さらにこれらの継続により、心身を変えていくことができるのであります。もし、願いを叶えるために行うのであれば、基礎気功だけではなく、指導員養成コースを受講していき、様々な方法により、効果を感じ取っていき、自分のものにしていただけたらと思います。

 

 これから春の募集(第40期生)が始まります。併せて指導員Ⅱ・Ⅲのコースも4月から始まります。是非、ご興味のある方は、説明会等に参加していただき、大きなチャンスをつかんでください。そして人生に役立てていけるようにいたしましょう。