私が気功の世界大会を開催するということは、少林寺気功の指導を始めた頃は考えたこともありませんでした。元々、イベントは得意な方ではないということもあり、大きな催しをすることは好きでなかったのです。しかし、私が世界大会を開催することは、自然の流れの中で決まりました。私は日中政府の調印により、科学者として来日したのが始まりですが、少林寺で培ったものを偶然頼まれて、基礎だけを指導し始め、そこからだんだん多くの人が集まり指導したり、講演をしたりしました。生徒たちから“もっと上達したい”との要望があり、嵩山少林寺の釋永信管長に相談したところ、特別に許可されて、「少林寺気功」指導員コースがはじりました。これにより、自分の使命と運命が決定されました。

ただ、指導員たちが卒業してから、どのように活躍しているのかは分かりません。さらに世の中でどのように社会貢献しているのか、まったくに見えませんでした。そのため私自身、様々な交流することが大事になりました。卒業した指導員がどんどん活動できるように、日本において交流を深め、ボランティア活動もするようになりました。健康に役立つ会等にも積極的に多く参加するようにいたしました。だんだん世の中が見えてきて、マスコミからも注目を浴びるようになり、取り入れてもらうようになりました。そして世界との交流も増えてきました。他の国(アメリカ、タイ、カナダ、イタリア、中国など)の世界大会に参加するようになり、どこでも高い評価をされました。

健康や気功分野のトップの方々より、私がたくさんの弟子(指導員)を育てているのなら、あちこち各国の世界大会に参加するのではなく、日本で開催したらどうか?という話をされました。そして話がとんとんとまとまり、2007年に第一回目の「世界気功フォーラム」を開催することになりました。その時は、それまでしたことがなかったため、難しいと感じ、とても心配いたしました。

しかし、結果は大成功となり、開催して非常に良かったと思いました。その時、参加された先生方より、継続していかなければ、あまり意味がないと言われました。そのため、私は、協会の会員たちと一緒に世界大会の運営をしようと、3年に一度開催することに決めました。

初めは、まったく考えてもいなかったのに、実際やってみたら、自然と行うことが出来ました。そして重ねる毎に大きなことが出来るようになっていきました。実際、人生の中で同じことが起きていきます。自分人生のいろいろな面(仕事でも家事でも)で様々な経験をしていきます。面倒なことでも落ち着いて、最善を尽くし、自らやるようにしなければなりません。継続により、初めは考えられないことも出来るようになるのです。

このように世界大会や協会の活動というのは、非常に意味があるのです。それは「人生成功のトレーニング」とも言えるでしょう。もちろん簡単なことではありません。しかし最終的には成功する人生を歩むことができるのです。