去る10月28日(土)~11月1日(水)までの間、開催しました「イタリア中医学と気功世界大会」は、円満に無事終了いたしました。

当協会からは、私とAさん(35期生)とKさん(40期生)の3名で参加しました。今大会では、理論の講演と実技の演武、また集団外気調整のパフォーマンスによる会場の皆さんの体験、教室の開催(ワークショップ)の4つの依頼がありましたが、しっかり準備もしていきましたから、大成功を収めました。大会では、とても高い評価を得ました。

 

まず11月28日(大会初日)に、協会で参加した2名の模範演技の依頼がありました。40期生のKさんは、入会してからまだ7ヶ月を過ぎたばかりですが、一所懸命に練習をいたしました。二人の演武は「鶴功三十六式」の前半部分を行いましたが、とても表現豊かに演武をしましたので、会場全体から大きな拍手をいただきました。

私の講演は時間の都合上、2回に分けて論文の発表を行いました。第一の講演テーマは、「少林寺健康システム」(本にも掲載してあります)について、発表いたしました。高評を頂き、終わってからも多くの参加した有名な先生方に素晴らしいお褒めのコメントを頂きました。

私の発表しました、このシステムとは宇宙の健康から環境、そして人間の心と肉体の健康について、基礎の理論と方法(実現の道)を詳細にお話いたしました。現代における健康、そして気功について、非常に高いレベルから全面的にまとめたものであります。*哲学及び科学の分野、また伝統の修行の悲報と文化などの視点から、まとめました。

続く11月29日に、もう一つの講演及び集団外気調整を行いました。講演のテーマは「気と生命科学と哲学」です。主に“気”について生命科学と最新の科学のレベルから解明する内容です。実際には“超科学”とも呼ばれています。なぜなら、現代科学でも解釈できないものに、もっと高い視点から超科学(たとえば100年、500年先の科学)、まるでアインシュタインの相対性理論や量子力学の証明(実験)より、ずっと早くできたように、今の目には見えない世界において、科学と東洋思想の方法論からまとめたものです。会場の聴衆していた皆さんが興奮するぐらいの内容で、高評を得ました。その後、集団外気調整による参加者全員の体験を行いました。1つ目に行った外気調整では、ほぼ100%の方々が感じたと答えました。イタリア人は明るく楽しい性格をした明朗な人で、何にでもオープンですから、気もオープンで受けやすい方々であります。続いて一本指で(10人ほど参加してもらい、一列に並んで頂き)動かすというものを披露しました。これまでも集団外気調整は、アメリカでもヨーロッパでも、私が行っております。

人間の体は練習し、練功の状態とそうでない場合とでは違うのか?今回は一つの方法を伝え、参加者全員で体験しました。会場の60%の人が4倍のパワーアップをしました。また30%の人が3倍のパワーアップ、残りの10%の人は2倍のパワーが増えました。とても面白い結果が表れました。協会以外にも、様々な講演等があり、皆さんと交流を深めることができました。

今大会では、世界から気の達人(24名)が集まりましたが、私(秦西平)が一番のゲストとして、呼ばれています。他の流派の先生方のパフォーマンスもあり、また講演以外に鍼の治療の紹介もありました。太極拳の素晴らしい演武もありました。全体的に見て非常にレベルの高い内容の大会となりました。

その中でも高い評価を得たのが、当協会の「少林寺気功」です。今大会のHPにおいて、協会や私(秦西平)の紹介もトップに載っており、その人気の高さにより、人も集まるのです。気功の様々な流派が集まりましたが、たくさん交流を深めることができました。これは、もう10年も前から続いていることです。

私たちの「少林寺気功」はレベルだけでなく、そのシステムも完全であり、完璧なものです。他の流派の気功は、それぞれ特徴があります。しかし方法が少なく、内容もあまりありません。これを料理で言いますと、つまみのようなものです。つまみは個性があり、美味しいです。売れる人は宣伝も上手です。しかしこちらの協会のものは、例えば日本料理で言えば、懐石料理、またはコース料理であり、システムの完璧さと正統さを物語っています。

こういうものであれば、人を育てることができます。他と協会の差はそういうところにあります。このことは日本国内においても同じです。各流派はそれぞれ特徴や個性を出し、インパクトを与える宣伝は上手です。しかし全体的に見ると、つまみのようなものでしかありません。

これはそれぞれのHP等でよく調べてみたら、よく分かることです。

当協会の場合、気功を全て習得するには8年かかります。授業では、毎日新しい内容を行います。(復習だけではありません。)これは他の流派では味わえません。

今回の大会が終わり、観光も致しました。イタリア料理も堪能しました。スケジュールもハードにこなしてきましたが、イタリアにおける素晴らしい世界大会の参加となりました。