この春、本協会では卒業する期生がいます。また新期生を迎える時期です。こうした人の入れ替えがあったり、さらにレベルアップするため、上の養成コース(高級気功師、または気功師師範)に上がる方もいます。卒業する方もこれで終わりではなく、継続していくことが大事です。

しかし、日常生活では仕事が忙しくなったり、練習する場所もなかったりして、思うように少林寺気功が出来ない人が多くなります。個人で場所を確保したりするのは大変ですから、本協会としても場所(協会事務所)を提供して、合同練習会を実施できるように考えています。すでにお知らせをしておりますが、これまでの卒業された(何度も復習できる)方全員が対象です。完全に忘れてしまった人でも構いません。まずはご都合をご連絡していただき、遠慮なく参加してください。そして、まず各個人の練習によって、レベルを取り戻していくことです。協会事務所は空いている時間が多いですから、(私もいないと思いますが、)気兼ねすることなく、少林寺気功の練習をしてください。

人生、惰性で生きてしまうのではなく、自分自身にしっかり将来設計を設定して、続けていかなければ、せっかく積み上げたものがなくなってしまいます。私たちは常に忙しいですから、自分が今、すべきこと(健康が第一だとわかっていても後回し…)をせず、過ごしてしまいます。だんだん歳を重ねると、体がきつくなったり、ある症状が出たりします。それでも後回しにしてしまい、死に際にやっと覚り、してこなかったことに後悔する・・それでは間に合わないのです。そのため、思いたった時から、良い習慣にして継続させることが必要なのです。

是非、合同練習会を活用して、少林寺気功の練習をいたしましょう。

 

私はこれまで30年近く少林寺気功の指導をしてきましたが、(これからも指導していきますが、)その先は卒業した少林寺気功の指導員たちが、先頭に立って指導にあたらなければなりません。一人ひとりが指導にあたることを前提に練習することで、将来、後悔するような人生はないでしょう。自らますます健康になり、もし慢性的な病気にかかっていても改善・回復して元気になります。続ければ自分のためにもなるのです。今、レベルアップしようかどうかと悩まず、どんどん自分を持ち上げなければなりません。チャンスを後回しにしてしまってはいけません。私もいずれ指導できなくなる時がきます。指導を受けることを後回しにしても、いつも同じ状況であるとは限らないのです。今、しっかり学んで習得することで、身につけていれば、後輩にもきちんと指導できるでしょう。まだ早い話かもしれませんが、歴史的にみれば必ず起こることなのです。日本の場合でも、各武道(少林寺拳法や各流派含む)において、開祖に直接指導を受けたことがある方々が、後世にしっかり伝授しています。直接指導受けた方に対して、他の皆さんが羨ましく思えたりします。せっかくのチャンスを逃してしまうと、後で習うことはできないのですから、もったいない話です。

本協会で教える少林寺気功、または少林武術でも、将来は必ず世の中に役立つものになります。修行してきた条件が揃えば、全世界にも教えることができる可能性もあります。そうなれば国宝的な存在になることでしょう。それほどの価値があるのです。今は世の中があまり知らないだけです。

現在、世界中で蔓延しているコロナが、誰もが健康第一だと認識させました。皆さんもいち早く少林寺気功を身につけて、自らの健康のため、また家族、友人や身の回りの人、あるいは地域社会など、さらに世界的に役立つようにして欲しいと思います。誰もが元々普通の人間だとしても、少林寺気功を身につければ、もう普通ではなく、社会に貢献できる存在になります。ですから、誰でも変わることができるのです。あきらめてはなりません。レベルアップすれば、達人の域に達しているのです。