つい先日の行われた授業、35期の静功(瞑想)の時のお話を致します。
(静功の授業では、はじめに前回の内容を復習します。その後、新しい内容に入っていきます。)
さて、前回の内容は『物質が変わる』という座禅(瞑想)の訓練の説明をしました。この2週間で各々が訓練して、今回は復習になります(5名参加です)。1人ひとりに水道水の入ったコップを用意して、約10分間の(清らかなるように、とイメージして)外気を実践しました。まだ皆さんの1人ひとりが、しっかり訓練の成果が出るか分かりません。いざ10分間(1人遅れて来たのでその人は約5分でしたが)の外気をはじめました。それぞれコップに水道水を入れて、浄化させるイメージをして行いました。その結果、皆さんは元の水道水と比べ
て、非常にまろやかになったと実感していただきました。たとえば、これがお酒でも同じです。よく気功師が外気を行うと〈水が変わる〉とか、〈お酒が変わる〉と聞きます。よほどの熟練された者か、知名度の高い気功師しかできないことでしょう。
しかし、当協会のプログラム〈約一年間で気功(動功と静功)を受講していけば、〉皆さんはできるようになります。指導員養成コースの授業は、これまで20年以上に渡り実施して参りましたが、今回のような「水の“質”が変化して、味も変わる」という課題の授業はしたことはありませんでした。もちろん実践すれば、皆さんできるとものであると思っておりますが、見せ物ではありませんから、あえてしてこなかったのです。
私たちが行う少林寺気功の根本は、見せるものではないものなのです。皆さんが実際にやってみて、その結果に驚いていました。このことは1つの例ですが、他のことにも応用して変えることが出来ます。
35期の皆さんは、これまで約2年間授業をしてきましたが、さらに今後も外気治療の実習を習い始め、計4年かけて行っていきます(指導員養成コース1)。気功師になれば、様々な病気に対して外気治療を行って、解決することが可能なレベルまで達するのです。
少林寺気功は、多くの「理論」を学んでいきますが、実践として役立つとこが多方面活かせられるのです。今回は、あくまでも1つの例としてテストして見たわけです。この最初のコースを受講すれば、様々な効果も期待できます。
皆さんも急に有名な外気治療家、また優れた身体能力を持つ等、単に夢ではなく、「自分はこんなにできる!」という変化にびっくりされるはずです。日々、訓練をしてきた結果であり、継続してきた賜物であります。
ですから最初(入門する前)から、そのような思い(私の気功でこういうのができる、ああいうのができる、水を変える、スプーンを曲げる…等)を目的として入ることは、出発点のレベルが低いのです。実際にそのように思って実践しても、上手くいきません。
少林寺気功の訓練を行うことにより、本質を極めることが大事であります。
是非受講する際には、個々の思いが前に出ないようにして、淡々と行うことが重要です。様々な能力も開発されますが、それらも同様であります。