2月16日(金)は、旧正月の元旦に当たります。中国や東南アジアの一部の国の人たちにとって、本当のお正月の日です。もちろん中国国内はお休みです。そして多くの人が故郷に帰るため、国内では大移動します。
私は日本に来てから最初の10数年間、教室運営等で大変忙しく、旧正月のことや自分の誕生日のことなどを忘れていました。ようやく最近になって、年齢も重ねたこともありますが、昔の習慣を思い出しながら、旧正月や誕生日を祝うことを意識し、重んじるようになりました。
さて旧暦では、季節を24つの節に分けられます。一年をこの大自然の変化に合わせて24つの特徴に分けます。また大地の気の変化を表していきます。
「少林寺気功」を練習する際には、今の季節(節)を感じとり、実践していけば、より自然に近くことになります。たとえば春分と秋分の日は、昼夜の長さが同じになりますね。まさに陰陽のバランスが良い状態です。続いて夏至と冬至ですが、夏至は一番「陽」の気が強く、冬至は「陰」の気が強くなります。また大晦日と元旦とではどうでしょうか?大晦日は終わりで、元旦は始まりです。その境目は夜の12時ですが、そういう時に瞑想(座禅)を行えば、気の変化にも気付くことでしょう。
自分の気と大自然の気の交流を感じれば、上達が早くなりますし、良い影響を与えます。自然を意識し修業を行い、外部(環境)と自己の内面を統一(合わせる)させることが大事であります。あまり外部のことを理解していなければ、合わせにくくなります。これは内面についても同じことが言えます。どうしたら分かるようになるかは、気功師(指導員)コースで(理論の)学習して理解していけば分かるようになります。実技は少林寺気功(動功と静功)がありますが、理論も学んでいき、より理解をしていくことが出来るでしょう。私の各少林寺気功教室では、教室の始めに強調して気功の話をしています。なぜなら、皆さんは本格的に4つの課題(基礎気功、3大動功、理論、そして静功)を勉強しているからです。意識すべきことは外面(環境)と内面(根本的な医学知識や心理学、さらに身体科学など)です。教室で指導しておりますが練習を通して、自分でも分かるようになります。
ただし武術教室では、練習の時間が短いので、あまりお話をする時間がありませんから、教室では学ぶものというより、激しく身体を動かすことが「主」になります。また広い場所で指導していますから、なかなかまとまって話していません。一方、少林寺気功の皆さんは、たくさんの勉強をして練習をしていますから、結果も変わっていきます。そのため、外面と内面の反応と評価も他とは違い、素早さも違います。
もし反応が強いと感じる人は、少林寺気功と少林寺武術を一緒に学ぶことをお薦めいたします。