第3日目(4月27日)

この日は一日、観光の予定です。朝食を済ませ、皆さんとバスに乗り、洛陽にあります「龍門石窟」に向かいました。圧倒される歴代の大仏を観賞しました。また多くの美術品も観て、皆さんはとても感動していました。そして素晴らしい世界遺産をバックに写真を撮ったり、景色を見たり、楽しい時間を過ごしました。
お昼はレストランで、大きな丸いテーブルに盛大な料理が食べきれないほど並べられました。皆さん、大変美味しく頂きました。
午後は、バスで移動し、中国でも最も古いお寺「白馬寺」を拝観しました。ここは西遊記の物語の発祥の場所です。*少林寺より、古いお寺です。同行しました朱さんのガイドを聞き、質問をしながら、観て回りました。その後、ショッピングもしました。帰りの私たちのバスは高速道路を使わずに、戻りましたが、途中混雑していて、とても遅くなってしまいました。レストランで遅めの夕食となりましたが、一日を振り返りながら、楽しい話と美味しい食事で過ごしました。

 

第4日目(4月28日)

今回はアメリカからの方々が一緒に参加していますが、彼らは私の授業を受けたことがありません。そのため、特別に私の授業を開催することにいたしました。午前中は座禅及び動功を予定していました。その時、少林寺より連絡がありました。実は先日、少林寺で皆さんは演武をしていません。釋永信管長の計らいで、少林寺僧団のメンバーが観てくださるとのことでした。急に話がまとまりましたので、私たちは急いで準備をして、(バスが無いため)タクシーで少林寺に向かいました。少林寺に着いて、私たちは早速、武僧たちの武道館で待ちました。

まもなく武僧団の延すさんと他3名が来られました。少し打ち合わせをして、始めました。大阪のメンバーは内功拳を演武しました。続いて、江口亮気功師師範による小洪拳を披露しました。私は鞭勁功(肩に乗せるやり方)を行いました。アメリカの方々もしっかり演武いたしました。中には、習いたての人もいましたが、一通り無事演武が終わりました。最後に武僧団のトップの方より、素晴らしい演武だったと高い評価を頂きました。江口師範の演武には、切れと力強さがあるとの評価を頂きました。最後に武僧の方より、一人ひとりに、お守り(数珠)を頂きました。これは少林寺でご祈祷の際、火を通したものです。晴れて皆さんは演武も披露することができました。とても良かったと思います。

さて、(お昼前に)この後行う私の講義の説明をしました。まず修業の根本、そして座禅の基本的な理論を話ました。その後、お昼を食べて、山門付近ではショッピングをいたしました。
いよいよ午後は私の授業です。皆さんとホテルに戻りました。ホテル内にある禅の修業の部屋に集まりました。授業では気功理論について講義をしました。続いて静功(数息)を行いました。終わって、一人ひとり感想を述べてもらい、私が受け答えました。続いて静功(随息)を実践して、同様に感想を述べてもらい、私がそれぞれに答えてあげました。同じ体勢では辛いですから、次に動功の少林寺養生六式を行いました。最後は、上師大悲相応心法の浄心通を行い、心を浄化させました。終了時間の午後5時まで、皆さんは熱心に授業を受けました。
授業も終わり、一旦、各部屋に戻り、お楽しみの夕食になりました。

残り2日間は、オプションプランで、それぞれ武術学校か観光(Mさんのみでした)となります。アメリカの方々は、まず小武功を習いました。中には、棍、刀、また杖の武術を習う方もいました。一人ひとり一生懸命学んで、あっという間の2日間でした。皆さん、覚えるのも早かったです。充実した内容で、とても良かったと思います。
最後の晩には、メンバーでさよならパーティーをいたしました。水席料理を頂きました。このようなメンバーでの認定旅行はこれまでありませんでしたが、とても楽しく交流も深めることもできて、参加した皆さんとの良い思い出となりました。

次の日の出発は早いですから、全員が夜の内に帰国の準備をいたしました。今回は4月末の旅行となりましたが、とても暑い日が続きました。そうなると、自然と辛いものも増えてきますが、麻辣(マーラー)でしびれて、味の分からない人もいました。しかし、一つひとつ何事も経験です。今回の旅行を振り返れば、達磨洞へ登り下りをしました。武術学校に留学も果たしました。観光で洛陽まで行きました。様々な形で修業して、いろいろ乗り越えていくことができ、とても良かったと思います。

皆さん、無事に、そして満足した修業の旅となりました。