【第二節 気功の血液細胞への効用~その11~】
1、 気功の赤血球細胞と血清蛋白に対する効用
(1)、赤血球細胞及び血清蛋白生理
赤血球細胞は無核両凹盤形であり、正常平均直径が7.5μで血清蛋白を含むので赤色を呈している。細胞膜は一定の弾性があり、細い毛細血管を通るときに一時変形することができる。
赤血球の数は正常大人1立方mmの血液の中に男性で約400~500万個、女性は350~450万個。この数はいろいろな生理状況と外部環境の変化で差異がある。
赤血球の主な功能は酸素と二酸化炭素を運び、その次は酸塩基のバランスに一定の緩衝作用を起こす。この二種類の働きは全部血清蛋白で実現したのである。けれども血清蛋白は赤血球細胞の中にある時に役割を発揮する。もし、赤血球細胞が破壊されると血清蛋白もその作用を失うことになる。血清蛋白は一種の結合蛋白質であり、 蛋白と血清素を結びつけてきたのである。血清蛋白は酸素と二酸化炭素をやわらかく結びやすい性能を持っている。そして酸素と二酸化酸素を分離しやすい特徴があるので酸素と二酸化炭素の道具である。
血清蛋白の正常含有量は成人男性100mlの血液の中で12~15g,平均13.6g、成人女性100mlの血液の中で10.5~13.5g、平均11.3gである。赤血球細胞或いは血清蛋白の数量が正常範囲以下になると’貧血’と呼ばれる。
赤血球細胞は通透性と可逆性を除いて、また浸透脆性と懸浮安定性もある。赤血球細胞の浸透脆性は赤血球細胞の低浸透液に対する防衛力の強みを指す。懸浮安定性は赤血球細胞が血漿の中で懸浮状態を保ち、沈まない特徴があり、この二種類の特徴は赤血球細胞の況降率で反映できるのである。
正常人の赤血球細胞は骨髄の中で発育成熟したのである。成熟してから血液の中に開放する。胎児が生まれて後に赤血球細胞は骨髄の中の原始血細胞から分化してきた。原始血細胞は原始赤血球細胞を分化してからまた分裂し、早幼赤血球細胞、中幼赤血球細胞、晩幼赤血球細胞、組織赤血球細胞の段階で最後に発育して赤血球細胞になった。発育成熟の過程で赤血球細胞の体積が大きいものから小さくなって、細胞核も小さきなって最後に無くなる。しかし、血清蛋白はだんだん多くなる。だから、赤血球細胞の体積が大きくなればなるほど血清蛋白の血清蛋白の含有量が少なくなって細胞が若く、逆に細胞が成熟する。成熟した赤血球細胞が多くなれば骨髄功能が障害を起こしたことである。