イタリアのローマの国際大会が終わりました。今回の大会は、大成功で終了しました。
集客の人数は、大きなものではなかったのですが、気功を真剣に習いたい、
長年勉強している人たち、世界からの著名な先生方が参加されていて、とても濃い内容の大会だったと思います。
この大会を通じて特にヨーロッパに関する、気功の立場、認知度や、人々の関心、気功の練習や勉強に向き合う
真剣さが良くわかりました。

PA190351

PA190291

IMG_0642

IMG_0629

その上に少林寺気功の、イタリアでの反応はとても手ごたえがありました。
論文発表の際も、集団外気の際の人々の気の感じ方にとってもとてもはっきりとした良い反応がありました。これは、イタリア人のラテンの気質も関係しているものだと思います。
オープンな気質、性格は受け入れる間口が広いという事でもあり、心だけではなく、
閉鎖的でない、オープンな性格、気質であるという事は、たとえば、身体の器官に関しても、細かいところで言えば、体内の毛穴が開いている状態で、気も良く受けられる、良い気も吸収できるという事につながります。
閉鎖的、3日間の対鵜飼の中で、少林寺気功の奥深さ力強さ、美しさ、柔らかさ、特徴は参加のみなさんに存分に伝えられたと思います。

PA190335

PA190334

PA210362

他の参加の先生方も20名ほどいらっしゃりそれぞれの流派の特徴があり、勉強にもなりました。もう15年以上の付き合いのDr.EffieChowをはじめ、今までの世界大会でも
何度もお会いしている先生方と、今回は初めてお会いする先生方もいて、たくさん交流を持つことが出来ました。Dr.Chowがおっしゃる通り、気功の家族。
この会を通して、より深い絆を結んで、今後のお互いの活動に力になりあえる存在となったと思います。
協会の課題は、私たちの習っている少林寺気功は、多くの人の為に使う、広めるという事は大事だと思います。自分の健康の為に行うというのは基本ですが、それだけでは、せっかくの少林寺の教えを消化できていないと残念に思います。
少林寺は、大乗仏教ですから、自分の事より人の為に尽くす、楽しみを与え、苦しみを取り除く慈悲の気持ちが大事になります。気功は、高レベルになると、人の役に立てる、自分の気のレベルにも影響が出てきます。
人に尽くす、人の為になることで、気のレベルも高くなります。静功(瞑想)を行うにしても、自分の為だけに行っている人は、自分の高徳は低いレベルですから、心も浅い状態。
少林寺の無限の技術は、底辺レベルしか吸収できない。
いくら高いレベルの気功や禅を教えても、吸収することはできません。
だから私たちは、少林寺の大乗仏教の気功法は、初めての入門の時は、自分の為に気の訓練をするのはいいですが、進歩して段階を踏んでいくと、自分の心と人間性は、高いレベルにしていかなければならない。
当然にそうなると、大勢の人の役に立てる、病気を治すなどができるようになります。
そうじゃなければ、いくら練習を行っても、上達しない。
少林寺気功は、外部の形だけのものではなくて、内面、中身が深く影響されます。
今回の大会は、少林寺の気功の深さ、高さは証明できました。
今回参加の人たちは、有名な先生方、そして長年気功を勉強されている方が多かったので
短い時間での交流しただけでもすぐに状態はわかります。
協会で教えている気功の授業システムに関しても、世界、他のどこでもここまで深い内容は教えられていません。
それを、生かすも殺すも、みなさんの心にかかっています。
小さい器だと、いくら素晴らしいものがたくさんあっても入らない、大きな器(心)になることが大事です。
私が教室で教えるものは、十分すぎるものを提供しています。
実際の活動の中で自分を鍛える、人や社会の役に立つという事が、少林寺気功を習い、身に着けることにつながります。

このように海外に行き、少林寺気功を紹介し、良いものを人々に提供するという活動は、時間もかかり、無償で行うこともあり、大変な部分もあります。
海外でなくても、国内でもみなさんが今までに修得した少林寺の宝を人々に活かせるチャンはたくさんあります。ボランティアで行わなければならないこともあり、忙しい人は自分の時間を取られたくないと感じるかもしれません。
自分の為だけではなく、多くの人に活かしていけるようになれば、自分のレベルは確実に上がります。
協会では、来年、再来年と大会も行っていきます。指導員のみなさんも、ボランティアで
企画、運営も進めています。このような活動も積極的に参加してほしいと感じています。
少林寺気功の縁ですから、皆さんには、希望夢は叶える、自分、周りの人たちに幸せや良い事が起こる。そのような存在になって欲しいと思います。