日中友好の事は長い間に築かれる筈です。

今年は日中友好の40周年です。この40周年の中で日本武道団は初めて少林寺を訪問し、少林寺の歴史の中でも初めて外国の武道団が少林寺の中に入り演武をすることになりました。

これは本当に歴史的な事です。

そして、日本の武道団の武道家達は太極拳の故郷、陳家溝にも行きました。陳家溝でも日中の武術交流の大会を行いました。実際はこれは全部民間として訪問し交流しました。

陳家溝のほうは私は太極拳はそんなに詳しくないですから自分の向こうの友人に頼んで最後やっと実現することができました。

少林寺の日中の武道の演武大会は日本の武道家の皆さんや、参加者の皆さんは大喜びで、少林寺のほうでも、管長初め私の後輩達の武僧は皆大喜びしました。

これはやっぱり武道は長い間の交流は絶対に友好の方向にいきます。なぜそういうことができるのか。

これはもちろんそういう発想も必要ですが、一番重要なことはそういう根を作るということです。

40周年で日本の武道家達が行くということはまず、全日本少林寺気功協会の指導員はもう何十年間、16回か17回くらい少林寺に訪問していて、少林寺の武僧達と管長は自分の目で日本人を見て、あっ、日本人はこういうような人間ですからと段々信頼が作られています。

そうすると去年も武道家達が訪問した時に、管長はすぐにOKを出してくれ皆さんは喜びました。こういうことはやっぱり、一時の仕事上のこととして、或いは大きな仕事でもただ一瞬の考えで何か実績を作るのはだめですよ。長い時間をかけて、しっかりと一歩一歩、何年間かけて何十年間かかってもそういう土台を少しずつでも作る事は必要ですよ。実際、太極拳の陳家溝も友人に頼んで、少林寺の訪問も、皆さんそろそろ20年になりますが20年近く毎年皆を連れてきて、その間にこの関係を作りました。だから、この間には色々な出会いがあります。

これだけではなくて、そうすると次はこれから心配な日中の関係のこと、たぶん日本の皆さんも心配していると思います。中国の皆も心配しています。当然に私も心配です。私が信じるのは今は確かにいい状態ではないです。けれど将来の方向としては必ずいい方向に行くということです。なぜなら隣りの国で近所ですから家のように引っ越しする事はできないですよ。好きでも嫌いでも付き合わないといけないということは事実です。だから友好の方向に向いてお互いにいい結果が出ると思います。私はそういう面であまり理論ばかりで論じるのは好きではないですからこの事についてはやっぱり世の中に貢献していい事をする事はお互いにより重要なことだと思います。

実際に来年の世界大会であっても同じです。少林寺のものを伝える。少林寺は世界のブランドですから、考えてみたら少林寺は中国だけのものじゃない。管長もそうおっしゃっておられます。少林寺は世界の少林寺!スイスの時計などブランドは皆世界のものですから。だから少林寺も世界の少林寺。

今の日本で日本人が少林寺と聞いてわかるのは少林寺拳法とか武術だけの少林寺武術(少林功夫)とかだと思います。

本当の少林寺はもっと色々なものを含みます。拳法でも、武術でも、少林功夫でも、当然に健康でも、医療でも。そういうものが全て含まれるのが少林寺気功なのです。

これは実際に日本であるお年を召した方が私と付き合ってそう感じそういう結論を言われたのですが非常にいいまとめだと思います。

今度の世界大会は来年の9/21(土),9/22(日)にあります。その会議は長年の協会の指導員の皆さんの活動の自然の流れの結果である。自然に気功は色々なもののまとめ役、有名な先生達にいい舞台を作る事が我々の役目です。大乗仏教の修行としても、これは一番いい修行の方法です。

達磨大師が初めて中国に行った時に梁武帝と非常に面白い会話がありました。梁武帝は色々なお寺を作って色々な人をお坊さんに得度させてきました。これは功徳ありますか?達磨大師はこれは功徳はない。何故ならこれは表面のものですから、私達はもし本当に功徳、本当の重要な事はまず自分の修行で自分の本性の空性ということがわかるということ。これはもちろん達磨大師の本来の意味です。そして健康法としてはまず自分の中身は健康になって少林寺のものを覚えてそのとおり実践して、そしてもっと多くの人にそれを伝える。大会にはそういう意味がある。だからこの大会は多くの人が、人生の中で一番いい道に行くということです。簡単な話そういうことです。