協会に入門して5年近く、
私にとっては今回で4回目の少林寺修行旅行となりました。
中国に着いた翌日、
少林寺に向かい、いざ、少林寺の境内へ!
普段は一般人は通れないルートを通り少林寺の中へ入る事ができ、
特別な、新しくできた表演場に通されました。
そこで、管長の前で気功教室の方達が演武をしました。
その次に、武術教室である私も
他の方と一緒に(私は剣の演武を)
演武させていただきました。
管長の前で、そしてさらに、
武僧姿のグループ(私達の前に演武をされていた方達)がその場に居らして、
私達に注目してくれているので
もう緊張もマックス、
舞い上がって頭の中は真っ白になってしまい、
練習よりも下手になって恥ずかしい、どうしよう~!と思いましたが、
シニアの部門という感じで
どうやら温かく見守ってもらえたようでホッとしました。
演武を終えた後に気功教室の皆さんに管長から認定証の授与があり、
なんと、武術教室の私達にも
「少林寺学習交流表演活動」の証として
栄誉証の賞状をくださいました。
有難い励ましのお言葉もいただき、
本当に光栄で嬉しかったです!
その後、少林寺のお坊さん達と同じ食堂で子坊主さん達が配膳してくれた精進料理をいただきました。
食事中は会話をしてはならない、という厳かな空気の中、食事をいただくという貴重な体験をしました。
その後境内を移動し、
少林薬局では中医師の資格を持つお坊さんから有難い養生法のお話などを聞かせていただきました。
体験させていただく事、どれもスゴい事だ、貴重な事だなあ、と、
しかし、ひとつひとつその場で噛み締める余裕もないほど贅沢なシーンが
次々と目の前で繰り広げられてゆく感覚です。
一番の醍醐味は、なんといっても
達磨大師が座禅「壁観」をしたとされている達磨洞のある山を登ることです。
達磨洞のある場所まで険しい階段を上り、
登ったところで気持ちの良い風がふき、
景色もとても良く、なんという爽快感!!
この旅行に連れて行ってくださった
秦西平先生のおかげで、協会の皆で
達磨洞の中で座禅を組んで
瞑想をする事ができました。
私は達磨洞の中で座禅をするのも
今回で4回目になります。
達磨洞の中で座禅を組む度に
様々な不思議な感覚になります。
初めて訪れた時は
達磨大師が、ここで座禅を組んでいたのだ、と、思いを馳せ、
自分も今、同じ場所で同じ視野で座禅を組んでいるのだ、とシンクロするような感覚になり、
二度目に訪れた時は達磨洞のある山とその山を取り巻く自然や宇宙との一体感を感じ、
三度目に訪れた時は時の流れを感じたりタイムスリップしたような感覚になったり、
そして今回はインドからはるばる中国に渡ってきたという達磨大師の、(何故だか)生い立ちに思いが向かいました。
達磨洞から山を下ってからは
「塔林」という、人気のあった僧侶を讃える塔がたくさん建ち並んだ場所を見学しました。
この塔はお墓ではなく、
投票で選ばれた人気のあった
「僧侶の死後の住処(マンション)」と言われています。なので、ガイドさん曰く「怖がる必要はない」との事です。
その僧侶を慕うお坊さん達が命日などにお経を唱えにこの塔の前にゾロゾロとたくさん並んでやってきます。
とても崇高で情の豊かな光景だな、と、思いました。
塔が建ち並ぶ景色は、綺麗で圧巻です。
最後に少林寺の門の前で記念撮影。
・・こうやって少林寺での
信じられないような素晴らしい宝物のような1日を過ごす事ができました!
その次の日から2日間は
少林寺の周りにある武術学校、
武術学校の先駆けの鵝坡武術専修院で
皆、各々、型や武器の演武を習いました。
私は前回までは剣の演武を習っていたのですが、
もう既にいくつも剣の型は習っていたので
今回は違う物にチャレンジしてみても良いのでは?ということで、
扇子の型「少林扇」を習いました。
初めは扇を開くのにも苦戦、
コーチの動きを真似てついていくのに必死、
流れもなかなか覚えられず、
どうなることか、と思いましたが
なんとか流れを覚えていくうちに、
息切れしながらも、少し楽しくなってきました。
扇の型は、また剣とは違った魅力があり、
協会の定期的にある演武大会
(次会は2020年3月20日にあります!)で披露する事ができたら、
女性にも喜ばれそうな華やかさがあるかな、と思いました。
日本人でありながら、
少林寺の管長に謁見できて
管長の前で演武をさせていただいて、
達磨洞の中で座禅を組んで瞑想する事ができ、
本場の武術学校で武術を学んで・・・
誠に素晴らしい体験をさせていただきました!!
なんという素晴らしい旅行なのでしょう!!
管長はじめ、協会長の秦西平先生、
一緒に旅行をさせていただいた皆様、
本当に有難うございました!!!